「ショーシャンクの空に」は1994年に公開され、28年経った今でも好きな映画ランキングには必ず上位に入るほどの不朽の名作です。
金曜ロードショーでは “今あなたが金曜ロードショーで見たい” “多くの人に見てもらいたい” 映画を募集しました。
2022年5月20日に放送される「ショーシャンクの空に」はリクエストの多かった映画の放送第5弾になります。
不朽の名作と言われながら「金曜ロードショー」では放送したことがなく、地上波放送では24年ぶりの放送です。
この記事では映画「ショーシャンクの空に」のキャストと日本語吹き替え版声優、「ショーシャンクの空に」は実話なのか、作品の考察&伏線についてまとめました。
「ショーシャンクの空に」キャストと日本語版吹き替え声優は誰?
キャストと日本語吹き替え版声優
- アンドリュー(アンディー)・デュフレーン/ティム・ロビンス:大塚芳忠
- エリス・ボイド・“レッド”・レディング/モーガン・フリーマン:池田勝
- ヘイウッド/ウィリアム・サドラー:江原正士
- バイロン・ハドリー主任刑務官/クランシー・ブラウン:田中正彦
- トミー・ウィリアムズ/ギル・ベローズ:真地勇志
- ボッグズ・ダイアモンド/マーク・ロルストン:金尾哲夫
- ブルックス・ヘイトレン/ジェームズ・ホイットモア:宮田光
- 検察官/ジェフリー・デマン:糸博
・主役のアンディーの吹き替えは大塚芳忠さんです。
バリトンボイスが魅力の大塚さんは、声優の他にもナレーターもやっています。
代表作としては「判決のとき」のジェイクや「マトリックス」シリーズのエージェント・スミス、「真相放送 バンキシャ!」でナレーターもつとめています。
・アンディーと友情を交わすレッドの吹き替えは池田勝さんです。
多くのアニメの声優をされている池田さん。吹き替えでは、バリトンボイスを活かし黒人俳優や重鎮の役を多く担当しています。
代表作としては「サクラ大戦」の米田一基や、アンソニー・ホプキンスやカートウッド・スミス、サミュエル・L・ジャクソンの吹き替え担当をしています。
「ショーシャンクの空に」は実話なの?徹底考察!
「ショーシャンクの空に」が実話だと思っている人が多いようですが、この作品はスティーブン・キング原作の「刑務所のリタ・ヘイワース」という小説です。
ですので、実話ではなくフィクションです。
それならなぜ実話だと勘違いする人がいるのでしょう?
それは最後のエンドロールに流れてくる「アレン・グリーンを偲んで」という言葉。
この「アレン・グリーン」という人物は誰なのでしょうか。このように最後に名前が出てくると、この人が冤罪で刑務所に入っていてモデルなのかもと思う人は少なくない気がします。
アレン・グリーンは、監督のフランク・ダラボンの古い友人で、「ショーシャンクの空に」のエージェントをしていて、映画完成前に亡くなったそうです。
監督フランク・ダラボンは亡くなった親友アレン・グリーンを偲んで、エンドロールで追悼の意を表していると言われています。
「ショーシャンクの空に」はアンディーとレッドの間に芽生えた“友情”を描いた作品でもあると思います。
そういった意味でも監督のフランク・ダラボンはこの「ショーシャンクの空に」を親友のアレン・グリーンに捧げたのではないかと思います。
「ショーシャンクの空に」の伏線は?
スティーブン・キングの小説のタイトルは「刑務所のリタ・ヘイワース」ですが、リタ・ヘイワース役の人物は出てきません。
「ショーシャンクの空に」ではリタ・ヘイワースのポスターのみが登場します。
その意味は・・・?
ちなみに、原作のタイトル『刑務所の中のリタ・ヘイワース』をそのまま使用すると、リタ・ヘイワースの伝記映画と勘違いした女優やモデルがリタ・ヘイワース役へと名乗りをあげる事が多かったためタイトルを変えたそうです。
また、アンディーが最初にレッドに依頼したロック・ハンマーが重要なアイテムとなります。
ノートン所長に手渡された聖書の中にハンマーが隠されていました。ハンマーが隠してあった聖書のページには「EXODUS」(脱走)と書かれています。
私はあんな小さなもので!?無理でしょ!と思ってしまいましたが、19年という長い年月をかければできなくはないのかもしれません。
また、所長室に「裁きは下される、もう間もなく」という聖書の一説が入った額縁が飾られていのは気づきましたか?
実はその額縁の裏には、いかにも怪しい帳簿が隠されていて・・。裁きは間もなく下されることを暗示しているのか?!と思わされます。
やはり日本人は「水戸黄門」的に「最後には悪は懲らしめられる」という展開は好きですよね。
まとめ
いろいろな伏線が張ってある「ショーシャンクの空に」ですが、まだ見つけられていない伏線があるかもしれません。
それを探しながら観るのも楽しいかもしれませんね。
この作品の原題は『The Shawshank Redemption』といいますが、”Redemption”とは、「罪を贖う」という意味と、債務などの「償還」や「買戻し」「回収」という意味を持ちます。
誰に対してのRedemption(贖罪)なのか? もしくは、自由を償還するという事なのか・・。
アンディーは冤罪ということで服役していましたが、最後まで真犯人は明らかになっていません。
実はアンディーが本当は犯人かも・・そう考えて観るとかなり印象が変わってきます。
しかし、あえて真犯人ははっきりさせないところが、監督フランク・ダラボンの狙いなのでしょう。
観る側にいろいろな想像の余地を残し、何回も観たくなる作品です。
何度も絶望を味わい、苦境に立たされても「希望」を捨てず「自由」を手に入れたアンディーに観る者は心を動かされるのだと思います。不朽の名作と言われるのも納得ですね。