政府が、“経済財政運営の指針「骨太方針」に、健康保険証をマイナンバーカードに一体化させる「マイナ保険証」の利用を促進させ、将来的に健康保険証の原則廃止を目指すことを明記する”ということを発表しましたね。
これは、マイナンバーカードを保険証として使って、今使っている健康保険証は廃止される、ということですよね。
政府がこのような方針を打ち出した以上、近い将来いま使っている保険証は使えなくなってしまう事が予想されます。
現在、すでにマイナンバーカードを保険証として利用できる医療機関もありますが、まだまだ使える医療機関が少ないのが現状です。
しかし、いずれは健康保険証が廃止されてしまうのであれば、廃止される直前に慌ててマイナンバーカードを作るより、マイナポイントがもらえるうちに作成して、「マイナ保険証」として登録しておく方がお得ですよね。
では、マイナポイントはいくらもらえるのでしょうか?
マイナポイントは、マイナンバーカードとキャッシュレス決済を普及させることを目的としたキャンペーン【第1弾】ではキャッシュレス決済で2万円チャージか支払いすると、最大5,000円分が還元されました。こちらは、2021年12月31日に終了しました。
新型コロナウイルス感染対策の経済対策【第2弾】は2022年1月1日から同じ内容で継続し、マイナンバーカード保有者へ最大2万円のポイント付与となりました。
この記事では、「マイナ保険証」の申請方法、「マイナ保険証」のメリットとデメリットをまとめてみました。
「マイナ保険証」の申請方法
マイナンバーカードを持っていない人は、まずはマイナンバーカードの申請をしましょう。
マイナンバーカードの申請で5,000円分のマイナポイントがもらえるのは2022年9月末までなので、期限がくる前に早めに申請することをおすすめします。
マイナンバーカードの申請はこちら↓
マイナンバーカードを取得したら、マイナポイントの予約・申し込みをしましょう。
その後、登録したキャッシュレス決済で2万円分のお買い物やチャージをすると5000円分のポイントが付与されますよ。
マイナンバーカード申請で5000円分のポイントをゲットしたら、保険証として使えるように申し込みをして、さらに7,500円分のポイントもゲットしましょう!
スマートフォン・パソコン・タブレットなど、ウエブサイト/マイナポータル(アプリ)で保険証申請する場合

- マイナポータルアプリをインストールをする
- マイナポータルのホーム画面から「マイナンバーカードが健康保険証として利用できます」画面の「申し込み」を押す
- 「マイナポータル利用規約」を確認し、「同意して次へ進む」を押す
- スマートフォンは下にある「申し込む」を押す。パソコン・タブレットはICカードリーダーを接続し、マイナンバーカードをセットしてから「申し込む」を押す
- マイナンバーカードを市区町村の窓口で受け取った際に設定した数字4桁の暗証番号を入力する。(3回連続して間違うとロックがかかります)
- 「次へ」または「OK」を押す
- スマートフォンは、マイナンバーカードを読み取る(スマホによって読み取り位置が違うので、ご自分のスマホを確認してください)
- 申込状況が「正常に受け付けました」「登録完了」となっていれば終了です。
セブン銀行ATMから申請する場合
- ATM画面の「マイナンバーカードでの手続き」を押す
- 「健康保険証利用の申込み」を押す
- 利用規約を確認し、マイナンバーカードをATMに入れる
- パスワードを入力する
- マイナンバーカードを受け取る。これで終了です。
意外と簡単ですよね。
ポイント付与の開始は2022年6月30日から、申し込み期限は2023年2月末までです。
「マイナ保険証」のメリット
医療機関で設置された顔認証付きカードリーダーでマイナ保険証を読み込むことで、本人確認と保険証確認が同時にできるので、時間短縮になります。
また、就職・転職・退職・引っ越しなど、環境が変わっても、保険者の手続きが完了し次第マイナ保険証で医療機関の受診ができます。
環境が変わり、新しい保険証が届かないなどの理由で、一時的に全額自費負担をすることがなくなります。
過去の医療記録が全て記録されるので、処方された薬や特定検診などのデータが確認でき、医師や薬局に情報共有することで、より適切な医療を受けることができます。お薬手帳を持ち歩かなくても済みます。
確定申告を自分で行っている人は、「マイナポータル」上の医療情報通知情報をe-taxに連携して「医療費控除」を手入力しなくても、確定申告ができます。
高額療養費制度を利用する場合、事前に申請するか、一度医療費を自己負担した後に支給申請し、その後払い戻されるのですが、マイナ保険証ならその手間がいりません。
こうしてメリットを聞くと「マイナ保険証は良い事ばかりなのでは?」と思いますよね。
デメリットはあるんでしょうか。
「マイナ保険証」のデメリット
・現在はまだマイナ保険証に対応している病院や薬局が少ない
・マイナンバーカードを紛失、盗難のリスクが高くなる
・従来の保険証より初診料に多く加算がある
せっかくマイナ保険証の手続きをしても、現時点ではマイナ保険証を読み取るカードリーダーを導入している医療機関や薬局が少ないので、今までの保険証を使わないといけません。
また、マイナンバーカードを持ち歩くことで、紛失や盗難のリスクが上がるので、情報漏洩などの不安がありますよね。そんな理由から今まで通り家に保管したいという方は多いかもしれません。
マイナ保険証で医療機関を受診し、患者情報を取得して診療が行われると、診療報酬が加算されます。
自己負担3割の場合、初診は21円、再診は12円・調剤は9円が月に1回加算されます。ちなみに今までの保険証での診療の場合は初診で9円の加算です。
なぜかマイナ保険証の方が加算が多く取られます。微々たるものですが、気になりますよね。
まとめ
マイナンバーカードをの申請を行い、マイナ保険証にすることで、メリットは多いけれども、デメリットもあります。
しかし、いずれはマイナ保険証に完全に移行されると思いますので、ポイントがもらえる今申請してしまった方がお得です。
マイナンバーカードを作って、マイナ保険証申請してさえおけば、使える医療機関が増えてきたらいつでも使えますものね。
早めの申請で、マイナポイントを忘れずにゲットしましょう!
・本人確認・保険証確認が同時に行える
・就職・転職・退職・引っ越しをしても健康保険証として使える
・薬、特定健診、医療費の情報が確認できる
・同意をすれば医師や薬局に情報を共有できる
・確定申告の医療費控除が簡単になる
・高額療養費制度が自動適用される